章 165

杯を持ち上げ、林森林は言った。「李さん、遠路はるばるお越しいただいて、乾杯です」

李羨羨は少し躊躇ったが、それでも杯を取り上げた。

林森林が少し口をつけるのを見て、李羨羨もそれに倣って少し飲んでみた。

これが李羨羨にとって初めての白酒だった。その烈酒が喉を通ったとき、彼女は辛さに咳き込んでしまった。ワインやビールならまだ少しは飲めるのだが、こんなに強い白酒は本当に飲めなかった。

まったく心の準備ができていなかったため、辛さで目から涙がにじみそうになった。

その様子を見て、林森林は李羨羨が白酒を飲んだ経験がないことを悟った。

それを知り、林森林は非常に喜んだ。

「少しずつ飲めば、こ...