章 1412

給仕の男が派手に着飾った二人の美女を3188号室へ案内した。ドアを開けると、血圧を急上昇させるような高音量の音楽が二人に襲いかかり、給仕は慌ててドアをしっかりと閉めた。

部屋の中では回転灯が光を放ち、二人はしばらく薄暗い照明に目が慣れず、中にいる人々の姿がぼんやりとしか見えなかった。部屋の中央でマイクを持って歌っている男はどこか見覚えがあり、二人がよく見ると、あの程三麻子だった。

三麻子は周華健の「朋友」を歌っていたが、普段の彼からは想像できないほど、リズム感もあり様になっていた。

「おや、お二人とも来たね!さあさあ、座ってくれ!」三麻子は低く太い体を揺らしながら、急いで二人を招き入れた...