章 126

「どんな女でも代償なく遊べるものなんてないだろうが、韋芸のようなタイプなら別かもな」

スマホを取り出した趙揚は、韋芸を友達追加し、彼女とある男のLINEのやり取りを自分のスマホに送信した。

テキストだけでなく、そのチャット履歴には写真が二枚含まれていた。

趙揚にとって、この二枚の写真こそが韋芸を脅すための最大の切り札になるはずだった。

準備を整え、意気揚々とした趙揚は主寝室を出た。

トイレの前まで来ると、ドアをノックした。

ノックの音に、韋芸は少し首を傾げた。

聞き間違いかと思ったが、再びノックの音が聞こえると、思わず尋ねた。「誰?」

「俺だよ!」

趙揚の声を聞いた韋芸は訊ねた。「何の用?」

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