章 85

唐杺が入浴を終えて出てきたとき、蘇晔はちょうど眉を少し寄せて夜のニュースを見ていた。

「洗い終わった?」

テレビを一時停止し、先ほどの表情を一変させて立ち上がる。

「うん、まだ入ってないの?」

蘇晔は少し落ち着かない様子の唐杺を見て、俯いて微笑んだ。

「君が出てくるのを待ってたんだ。そこに座ってて」

蘇晔はニュースチャンネルを閉じた。

「何か見たい番組ある?」

「いいの、何でも見るわ。先に入ってきて!」

唐杺はソファに座ってSNSをスクロールしていると、琴客が最近更新していないことに気づいた。彼女の全てが潔く途絶えているようだった。琴小客よ、琴小客、海外に隠れて帰ってこないつもりなの?何も言...