章 78

頭の中で、唐杺が映画を見ながら必死に眠気を我慢していた可愛い姿が思い浮かんだ。「じいちゃんが次に映画を見たいなら、ばあちゃんとおしゃべりしに行けばいいよ。ばあちゃんはね、お話するのが大好きなんだから。じいちゃんが好きな映画よりずっと心に響くよ!」「君もああいう映画は好きなのかい?」「嫌いじゃないけど、特に好きというわけでもないかな。杺杺は本当に嫌いだよね?」「嫌い、全然嫌い」唐杺の答えは予想通りだった。ただ、あまりにも断固とした口調に、蘇晔の心はさらに沈んでいった。

彼はもう聞くべきではないと分かっていたのに、それでも我慢できずに口を開いた。「杺杺はどうして嫌いなの?」「わからない、たぶん彼...