章 76

階段を降りると、蘇晔とお爺さんだけが残っていた。

「降りてきたか?お婆ちゃんは何を話してたんだ?」

唐杺は茶目っ気たっぷりに笑った。「あなたが子供の頃、とっても腕白だったって!」

「そうか?俺は子供の頃、すごく大人しかったのに!」

「伯父さんと伯母さんは?」

「二人はまだ用事があるからもう帰ったよ」

唐杺はそれ以上聞かずにいたが、ようやく蘇晔の瞳の中にきらめく光に気づいた。でも、それが何を意味するのかはまだ分からなかった。

「晔ちゃんはずいぶん帰ってこなかったからね。杺杺や、今夜は晔ちゃんとお婆ちゃんの家に泊まっていきなさいな!」

唐杺は蘇晔の方を見た。蘇晔が笑みを浮かべて自分を見ているのを...