章 110

「以前は新年が一番嫌いだった。私の家族団らんはずっと小さい頃に消えてしまったから。でも今年の正月は久しぶりに再会した古い友人のよう。この年が過ぎたら、本当に全てが新しい始まりになればいいな」

遠くで友人と麻雀をしている蘇晔を見つめながら、唐杺は思わず微笑んだ。彼がこんな遊びができるなんて、今まで知らなかった。

「お姉さん、明日会社の新年会だけど、準備はできてる?何か手伝おうか?」

駆け寄ってきた顧珊珊を見て、唐杺は笑いながら首を振った。

「準備なんてしてないわ。会社の新年会だもの。私は会社の人間じゃないし、行くのはどうかと思って」

顧珊珊は困ったように首を振った。

「お姉さんがどう...