章 780

夜半の刻、すでに午前二時を過ぎていた。

少林寺内は静寂に包まれ、隣室から僧たちの微かないびきさえ聞こえてくるほどだった。

眠りの中で趙哲はそっと両目を開いた。その瞳は夜の闇のように深く、彼はすぐさま体を起こすと、素早く服を着て部屋を後にした。

月明かりが清らかに、寺院全体を聖なる輝きで照らし出していた。

周囲から聞こえる虫の音と、わずかに灯る数個の油灯以外は、静けさだけが支配していた。

これは一日の中で、人が最も深く眠る時間帯。だからこそ趙哲はこの時間を選んだのだ。誰かに見つかる確率はほぼゼロに等しい。

彼は自分の住む厢房から始め、一部屋も見逃さずに探した。苦禅大師という、少林寺で...