章 776

一通りの処置と包帯を施し、王小寧の足はようやく少し良くなったが、歩くことはまだ無理だった。そのため、趙哲は何も言わずに王小寧を肩に背負い、山登りを始めた。

「やっぱり自分で歩くわ。山がこんなに急だし、私を背負ってるなんて、辛いでしょう」王小寧は心配そうに言った。

「大丈夫だって、男に生まれたからには、これくらいで疲れたりしないさ」趙哲は首を振り、大きな手で王小寧の滑らかな太ももを支えながら、ついでに触れる機会を楽しんでいた。

「この変態、もう少し優しくできないの?」王小寧は趙哲の手が余計なことをしているのを感じていたが、抵抗はしなかった。

「これは注意を逸らしてるだけさ、疲れを感じない...