章 625

「ふん!足で済んだだけでも安いものだ」玉仏は口をとがらせ、すでに死に絶えた怪物を一瞥して、もう危険はないだろうと確信すると、つま先で軽く跳んで石台に上がった。趙哲もすぐ後に続いた。

目の前の玉石の棺に向かい、二人とも好奇心を抱いていた。中にはいったいどんな姫が眠っているのだろうか?

「早く開けてみよう」玉仏は道具袋を投げ出し、二人は棺の四隅にバールと鉄のフックを固定し、一緒に力を入れると、ギシッという音とともに棺が開いた。

心を癒す芳香が鼻先に届き、思わず心が揺らいだ。趙哲と玉仏は顔に疑問を浮かべた。どうしてこんな良い香りが中から漂ってくるのか。あの女児国の姫の体香なのだろうか?

疑問...