章 590

「いとこ兄さん、いつからそんな打算的になったのよ!?」王妍は我慢できずに怒りを込めて言った。

「打算的じゃない、現実的なんだ。江湖に生きる身、自分の意志だけじゃどうにもならない。小妍、無駄な抵抗はもうやめなさい」だらしない青年は肩をすくめた。「もし気に入らないなら、何も言わなかったことにしよう。でも、他の人の意見に賛成だな。あいつと君じゃ、釣り合わないよ」

「あなた...もう私の兄じゃないの?応援してくれなくていいわ、必要ないから!」

「姉さん、もう少し言葉を慎んで。みんな姉さんのことを思ってるのよ」だらしない青年の隣に座っていた少女が王妍に目配せし、あまり興奮しないようにと促した。

...