章 551

方傲雪は片手を趙哲にしっかりと掴まれ、時折撫でられながら、もう片方の手はテーブルに支えていた。半跪きの姿勢で前に傾いているため、元々緩く包まれていたブラウスの襟元が少し開き、中の白く整った胸の膨らみとその谷間が覗いていた。

突然掴まれて前に引っ張られたため、方傲雪は姿勢を変える暇もなく、後半身もよろめいて、スカートが大きくめくれ上がり、あわやという場面だった。知らない人がこの姿勢を見たら、方傲雪が自ら身を差し出しているように見えただろう。

「あ、あなた...離して!」

状況の気まずさに気づき、方傲雪は恥ずかしさで顔を真っ赤にしながら、強く腕を振り払った。

趙哲もそれ以上は意地悪をしなか...