章 503

「君の昇進を祝うのと、前に手伝ってくれたお礼に、熱いハグでもどう?」王妍の昇進は趙哲の予想通りだった。

「えへへ、じゃあハグをプレゼントしてあげる」昇進して嬉しいのは当然で、無理な条件でなければ大抵は応じられる。王妍はさっさと近づいて、思い切り抱きついた。

二つの巨大な柔らかさが、すぐに趙哲の胸に押し付けられた。柔らかくて弾力があり、思わず手を伸ばしたくなる。

「その手、大人しくしなさい」考えが浮かんだ瞬間、王妍に遮られた。彼女は得意げに数歩下がり、伸ばしかけた趙哲の手を一瞥して、軽蔑したように言った。「そんな下心、お見通しよ。隙に乗じようなんて、甘いわね……あれ、ポケットから何か出てる...