章 72

沈楚良はその言葉を聞いて、さっと立ち上がった。しばらく考えた後、また腰を下ろした。「好きにさせておこう。私が同意しようがしまいが、あいつは自分の思い通りにするだけだ」

どんなカップルも最初は華やかで、終わりは散々なものだ。秦晋は少し焦って楚良の腕を引っ張った。「二人の間に一体何があったんだ?冷凛も前回、お前たち変だって言ってたじゃないか。俺たちにまで隠し事をするのか?」

「行かせておけよ、秦晋。彼のことは放っておけ」楚良はソファの背もたれに寄りかかり、無表情のままだった。

「いいじゃないか、一緒にショーを見に行こうよ。どうせお前は何でもいいって言ったんだし」秦晋は楚良を引っ張って個室を出...