章 55

今の状況では、冷凛は冷静さを取り戻さざるを得なかった。彼らはまだそこまでの段階に至っていないし、どこまで進むかも分からない。この子が彼にもたらした喜びはここ数年の総和だ。人は欲深くあってはならない。自分はドムとして、サブである彼に相応しい喜びと帰属感を与えることが、二人の最終的な行き着く先なのだ。

冷凛の指が再び後穴に差し込まれると、慣れ親しんだ湿った柔らかさが包み込んできた。井燃は尻をもぞもぞと動かし、冷凛に感謝の眼差しを向けた。「うぅ、気持ちいい…」

「先生」「うぅん」

「子犬ちゃんは、おまんこをもっと犯してほしいのかな?」冷凛は指を抜き差ししながら、ある一点を押し続けた。

「あ、...