章 51

冷凛は動かずに井燃に渡した。「開いてみろ」

「僕に?へへっ」井燃は開けて目を凝らした。一メートル以上ある暗赤色の蛇革の鞭を見て、すぐに先週の秦晋の言葉を思い出した。冗談じゃなかったのか、マジで受け取ったの?

「お兄さん、受け取り拒否できますよ。要らないって」少年は手を振り、目を瞬かせ、首を横に振った。表情が豊かだった。

「受け取っておけ。楚良に礼を言っておいてくれ」冷凛はお茶を飲み続けた。

「楚兄さん、ありがとうございます。ご面倒をおかけして」

「当然だよ。今後何か必要なものがあれば言ってくれ。この手のもので俺が手に入らないものはない」楚良は上機嫌だった。

「これはお前にやる。本当...