章 43

井燃が気持ちよくて眠りそうになるほど湯船に浸かっていた時、冷凛がドアをノックして長風呂しないようにと声をかけた。反応がないので、冷凛はドアを開けて中に入った。少年の体には泡がたくさんついていて、上半身を浴槽の縁に預け、お尻と太ももが水面に浮かんでぼんやりとした曲線を描いていた。冷凛の呼吸は一瞬乱れた。足音に気づいた少年は慌てて体を起こした。「先生、すぐ終わります」

冷凛は身をかがめ、手を伸ばして井燃の乳首についた泡を拭い取った。雪のような泡の中で、二つの鮮やかな赤い実が花開いたように見え、美しくも色っぽかった。突然、邪な考えが浮かび「小犬、向こうを向いて。穴の傷を見せなさい」と言った。井燃は...