章 33

「一週間続けて『お尻が痛い』ってメッセージを送り続けたのは誰だっけ?」冷凛が茶化すように言った。

「先生、これからはちゃんと言うこと聞きますから、お仕置きした後に放っておかないでください。一人にしないでください」「先生、血がたくさん出てます、足の裏まで」「先生、怖いんです、実は痛いのがとても怖いんです」

井燃は独り言のように続けた。

「ああ、わかってる。僕の子犬はとても良い子だ」冷凛は根気よく宥めていた。しばらくすると扉が開き、井燃は恥ずかしそうに冷凛の腕から抜け出し、俯いて立っていた。

「怪我がかなり深刻だ。表面の傷は大まかに処置したけど、後ろの裂傷がひどい。硬いもので無理やり押し込ま...