章 18

「三分で着替えて出てこい。さもないと即刻帰らせるぞ」

井燃は心の中で呟いた。この口調はまるで買い物に出かける時に亭主を尻に敷く妻のようだな。まあいい、俺は屈辱も耐えられる男だ。

デパートの最上階はレストラン、地下一階はスーパー。一度の外出で一度の苦痛を味わいながら全ての用事を済ませられるとは、冷総はなかなか場所選びが上手いじゃないか。

「お二人様ですね、こちらへどうぞ。窓際のお席でよろしいですか?」

店員の女の子が熱心に応対してくれた。彼女の冷凛を見る目には少し同情の色が混じっていた。こんなにハンサムな男性がなぜ足の不自由な人と一緒にいるのか、良い鍋に必ずしも良い蓋がつくとは限らないと思っ...