章 15

子供は顔を洗って戻ってきて確かに少し元気になったように見えたが、それでも歩き方は遅く、ほとんど引きずるように歩いていた。

子供は部屋の隅に敷かれた新しい絨毯を見て、罰として正座させられるのではないかと思った。案の定、冷凛は彼に尻を丸出しにして一時間正座するよう命じた。冷凛の監視の下では些細な動きすら許されず、数分も経たないうちに体中が痛み始め、特に尻の痛みは耐え難いほどだった。一方の冷凛は彼が存在しないかのように振る舞い、机で本をめくりながら、そのページをめくる速さから判断すると、かなり速く読み進めているようだった。この奇妙な静寂は、鍵を回して扉が開く音で破られた。

冷凛はハッと我に返り、...