章 145

冷凛は氷気を帯びた大きな手で井燃の顔を包み込んでいたが、それを離し、親指で涙を拭いながら低い声で言った。

「俺はお前を愛している。こんなに長く待たせてしまったが、それでも俺を受け入れてくれるか?」

遠くの空では花火の音が響き、各家庭では電子花火が咲き誇っていた。十二時、新しい年が始まったのだ。

「うん、受け入れる。ずっと受け入れたかった。冷凛、愛してる。ご主人様、あなたを愛してます」井燃は冷凛の手を離すと、彼に飛びついて首にしがみついた。

「ずっと俺を愛してくれてありがとう。あけましておめでとう」冷凛は片手で少年のお尻を支え、もう一方の手で後頭部を抱え、キスをした。

冷凛は少し冷たくなった小...