章 130

所有権を表す。冷凛はステージから一番近いソファに寄りかかり、かなりくつろいだ様子だった。井燃は冷凛の隣で静かに跪き、顎を冷凛の膝に乗せていた。彼が余計なことを言って罰を受けないよう、チェーンの革紐が口に咥えさせられ、完全に言葉を禁じられていた。

白谷の本当の身分であるアーサーのことを知る者はほとんどおらず、非常に謎めいていた。彼は過激な手段と刑罰を好み、容赦なく血を見せることもある。サークル内で純粋な刑罰奴隷は多くないが、白谷のために刑罰奴隷になりたいと願う奴隷は数多くいた。彼が気前よく振る舞うのも、何よりその圧倒的な存在感によるものだ。彼は奴隷が一目見ただけで跪きたくなるようなタイプだった...