章 114

「小さな林?ダメだ、人が通るかもしれない」

「公衆トイレ?ダメだ、音が漏れるかもしれない」

「屋上?ダメだ、監視カメラがあるかもしれない」

「寮?ダメだ、全員不在の確率が低すぎる」

「冷凛のバカ、どこの誰が放課後に定規を持って叩かれる場所を探し回るんだよ、本当に白菜より悲惨だ」

井燃は結局、学校の向かいにあるホテルに向かった。オーナーと月契約を交わし、毎回一時間。オーナーは警戒しながら尋ねてきた。「何か違法なことをするんじゃないだろうな?」一人で何の違法行為ができるというんだ!

スタンドを持って来なきゃならないし、道具も持って来なきゃならないし、場所も探さなきゃならないし、自分でやらなきゃ...