章 61

「最初はずいぶん意気込んでたけど、学校の門を出た途端、斌兄ちゃんは何か違和感を覚えたようだ。あたりを見回したあと、呆然とした顔で一言。「俺たち三人だけなのか?」

「三人だけって、何か問題でも?」と俺。「ことわざにもあるだろ、三人寄れば文殊の知恵だ。俺たち三人が力を合わせれば、誰も敵じゃないさ」

斌兄ちゃんは苦笑して言った。「問題は相手が文殊菩薩じゃなくて、十三正太だってことだよ!マジで俺たち三人であいつらに勝てると思ってるのか?」

俺は首を振って「わからない」と答えた。すると張芸がやたら偉そうに言い出した。「戦ってもないのに、なんで無理だってわかるんだよ?本当に行く勇気がないなら、俺と小...