章 56

「カラオケ店に着くと、フェイズたちがいる個室を確認し、三歩を二歩にして急いでその部屋へ向かった。心の中では『もし彼らが張暁晴と黄茜に何かしようとしたら、ぶっ殺してやる。虎が怒らなきゃ、俺を甘く見てるってことだろ!』と思っていた。

このカラオケ店はそれほど大きくなく、全部で三階しかない。二階の一番奥の個室に着くと、俺は思い切り足を上げてドアを蹴り開けた。そして、目の前の光景に唖然とした。

黄茜がソファに押さえつけられ、フェイズと王林が彼女の服を引き裂いていた。もともと黄茜は薄着だったから、彼らに服を引き裂かれた後では、ほとんど何も残っておらず、下着までもが露わになっていた。しかし黄茜はまった...