章 369

「昊霖も私の言うことにはもっともだと思ったのか、もう心配していなかった。それぞれ自分のことに忙しくて、笑仏のことは気にしていなかったんだけど、一時間後に彼から電話がかかってきた。その内容に驚いたよ。交渉の話ではなく、歩行街の西区と周然を交換することに同意したというんだ。

しかも言葉だけじゃなく、電話が終わって二十分も経たないうちに、あの傷跡の男がやってきた。必要な手続きの書類まで持ってきてね。

どう言えばいいかな!

これは昊霖と私が期待していたことだったけど、傷跡の男が人質交換にやってきたとき、正直びっくりしたんだ。幸せが突然訪れたような感じかな。

常識に反することは裏があるというけど、...