章 36

「いいか、お前と冗談を言ってる暇なんてないんだ。手伝ってくれるのか、くれないのか、はっきりしろよ」

「マジで言ってるのか?」昊霖は明らかに、俺が秦風に喧嘩を売ろうとしていることを信じられないようだった。

「当たり前だろ、真珠より本物だ!」

昊霖は少し考え込んだ後、俺の目の前で張芸に電話をかけた。状況を大まかに説明すると、向こうからはぺちゃくちゃと何か言ってきて、昊霖はただひたすら頷いていた。そして最後にはあっさり電話を切った。

「てめぇ、なんで切っちまうんだよ。俺、まだ張芸と話してねぇじゃねぇか」

昊霖は「殴りたいなら自分でかければいいだろ。なんで俺の電話使うんだよ。通話料の無駄じゃ...