章 288

「陳雲虎に前もって声をかけておいたおかげで、九哥は私との面会を承諾してくれた。待ち合わせ場所はキャンパス内の小さなカフェだった。

実は九哥という人物は、これまで名前だけは聞いていたものの、実際に接する機会はほとんどなかった。学校の他の生徒たちも同様で、噂は聞くけれど姿を見ることはない。以前彼を見かけたことはあったが、本当の意味での接触はなかったから、今回の面会が初めての真の対面といえるだろう。

九哥は椅子に座り、サンバイザーをかぶっていた。腕には青龍の刺青が入っており、なかなか恐ろしげな印象だ。さらに眉間には傷跡らしき痕があった。

その場には多くの人が集まっており、九条龍のメンバーも半数...