章 207

「毛震が怖がっている顔を見て、昊霖はすぐに彼を笑い飛ばした。「毛震、お前ってホント腰抜けだな。宋哲にいじめられるわけだ!」

宋哲という名前を聞いた途端、毛震の表情は一気に暗くなり、目を見開いて昊霖を睨みつけた。「てめぇ、死にてぇのか?俺の事に首を突っ込むとはな!」

毛震は昊霖のことをあまり知らず、大した後ろ盾もないと思ったのだろう。それに寮には何人も子分がいたから、さっきよりも態度が横柄になっていた。

「ふん...死にたいのはお前だろ。俺は一年生演劇学科の昊霖だ。どうだ、やる気あるか?」この頃、昊霖は張艺たちと学内で多くの子分を集め、名が知れてきていたから、毛震など恐れる必要はなかった。...