章 151

「大毛はプライドが高いタイプでね、俺に殴られて、その場でかなり頭に来たらしい。二毛に向かって大声で叫んだんだ。「二毛、何をボーっと立ってるんだ、さっさと行って杨晨宇をぶちのめせ!!」

二毛は「おう」と一声返すと、拳を振り上げて俺の方に突進してきた。二毛は大毛より一回りも小さくて、ひょろひょろした体つきだ。俺は全く相手にしていなかったから、そのまま一発、腹に蹴りを入れてやった。

二毛は体格が弱いから、俺の蹴りでよろめいてしまい、反応する間もなく、俺はすでに奴の鼻面に拳を叩き込んでいた。鼻血が噴き出すほどにね。

手で触れて、血だらけの手を見た二毛はそのまま泣き出した。そのとき大毛はすでに立ち...