章 121

昊霖は飛子を連れて小鬼の寝室内を一回りした。二人は部屋を散々荒らし回り、ベッドには足跡がいくつも付いていた。昊霖は最低の行為として、誰かのベッドに唾を吐きかけた。それを見た飛子は昊霖を咎めた。

「随分と度胸があるじゃないか。小鬼の寝室のベッドに唾を吐くなんて。もしそれが小鬼のベッドだったら、お前、殺されるぞ」

昊霖はニヤリと笑って答えた。「飛哥、俺はお前が後ろ盾にいるから、こんなことができるんだよ。小鬼なんてクズ野郎、飛哥のお前の靴を持つ資格もないような奴だ。俺が奴のベッドで暴れようが小便しようが、飛子に守られてる限り、奴は俺に手出しできないさ」

「へぇ?そうか?お前は本当に小鬼が俺を恐...