章 115

「あの龍キョウキョウは王林の彼女だけど、王林と私の関係を考えたら絶対に私に寄付なんかしないだろうと思ってたのに、意外にも自ら五元も寄付してくれたんだ。

彼女にお礼を言うと、『私にお礼なんて言わなくていいわ。これは夏先生のためであって、あなたのためじゃないから』と言われた。

その場はすごく気まずかった。しばらくして、王林と飛子たちが集まってきた。王林はどこからか一角硬貨を見つけ出して、私の目の前で直接募金箱に入れた。飛子は王林よりは気前がよくて、五角を寄付した。最後に飛子は厚かましくも私を見て、『宇兄貴、俺のカネは全部お前にたかられちまったから、今手元にはこれしかないんだ。気にするなよ』と言...