章 71

黄宏を見かけた瞬間、私は思わず心が躍った。すぐに電柱の陰に身を隠し、彼に見つからないよう警戒した。

黄宏は笑みを浮かべながら車内に滑り込んだ。すると、車の中から微かな物音が聞こえてきた。

そして、車全体がわずかに揺れ始めた。

一目見ただけで何が起きているのか理解できた。心の中で思わず毒づいた。くそっ、あの脂肪豚め、外でどれだけ女を漁り回ってるんだ。しかも今カーセックスまでやってやがる!

私はそっと車に近づき、しゃがみ込んでから、慎重に頭を伸ばして窓から中を覗き込んだ。

すると、すっぽんぽんの二人の姿が目に入った。

二人は後部座席にいた。女は腰を曲げ、前の座席二つに手をついていた。後...