章 7

この大柄な男子を見た瞬間、私はすぐに誰だか分かった。昨日、馬偉が言っていた三班の陳兵だ。

普段は彼と接点がないのに、なぜ私を探しているんだろう?まさか……

胸が沈む思いで、不安と緊張が込み上げてきたが、それでも平静を装って尋ねた。「何の用だ?」

「余計な口を挟むな。来ないと後悔するぞ」

陳兵は鼻で笑うと、自信たっぷりに背を向け、校門を離れて道路の向こう側へ歩いて行った。

一緒にいた二人の男子も私に冷ややかな笑みを向け、彼の後を急いで追いかけた。

不安はあったが、陳兵のような問題児は言葉通りのことをするだろうと分かっていたので、大人しく後を追うしかなかった。

道路の向こう側に着き、...