章 66

「心の中でずいぶん迷った。俺みたいな男子が秦璐瑶に生理用品を届けるなんて、クラスの奴らに知られたらどれだけ恥ずかしいことか。

しかも今はテスト中だ。先生に言わずに勝手に彼女の引き出しから生理用品を取るなんて、その結果がどれだけ深刻か想像に難くない。

「なんでトイレに行くのに持ち物忘れるんだよ」俺は不機嫌そうに尋ねた。

「わかるわけないじゃない、今日来たばかりなんだもん。ね...ねえ、取ってきてくれない?教室に戻ったらメモ渡すから」秦璐瑶は少し焦り始めた。

「わかった、すぐ戻るから待ってろ」

彼女がそう言うのを聞いて、もう迷うのはやめた。

もちろん、教室には行かず、直接階下に走って学...