章 62

ようやく自習時間になり、一時間目の授業が終わったとき、顧源は私に視線を向けた。

私は彼に微笑んで、励ますような目配せをした。

顧源は小さく頷くと、まっすぐに張恒の席へと向かった。

楊韜と子分たちはタバコを吸いに行っていて、張恒だけは行かず、隣の女子と楽しそうに話していた。

顧源が彼の机の横に立ったとき、張恒の表情がわずかに変わり、嘲笑うような顔つきで顧源に何か言った。

距離があり、教室もうるさかったので、何を言ったのかはよく聞こえなかった。

だが張恒の話し方からすると、おそらく顧源を侮辱するような言葉だったのだろう。

顧源は怒った様子もなく、むしろ嘲るような微笑みを浮かべると、一...