章 51

韓先生の表情は見えなかったが、一瞬震えた彼女の華奢な体から、恥ずかしさと緊張が伝わってきた。

「あ、あなた...下ろして」彼女は慌てて言った。

名残惜しく手を離し、韓先生を地面に降ろした。「すみません、韓先生。わざとじゃなくて」

「大丈夫よ。支えてくれれば歩けるわ。もうそんなに遠くないし」

その後、私は韓先生を支えながら一歩一歩、校門まで歩いた。

その間、どうしても体が触れ合うことがあり、彼女の胸が時々私の腕に当たって、またもや妙な感覚が広がった。

ようやく校門を出て、道端に着いた。

私は韓先生がタクシーを捕まえるまで付き添うことにした。

タクシーに乗り込んだ韓先生は私に言った...