章 46

電話を切ると、私は最速で校門へと駆けだした。

馬涛たちがなぜ五組の連中と揉め事になったのか分からないが、俺についてきたばかりの部下が殴られたというのに、助けられないようでは親分面する資格もない。

やっとのことでグラウンドに着くと、息も絶え絶えで、ハアハアと肩で息をしていた。

グラウンドの端に立ち、バスケットコートで乱闘している一団が目に入った。場面は極度に混乱していた。

週末だったせいか、これだけの騒ぎなのに教師が一人も来ていない。それが両者が遠慮なく殴り合う理由でもあるのだろう。

人混みの中に見覚えのある姿を見つけた。なんと五組の陳兵だった。

まさに「敵に出会えば目が赤くなる」と...