章 11

「私は秦璐瑶の身体だけに惹かれているのではなく、本当に彼女のことが好きなんだと気づいた。

だが彼女が私のことを好きになるはずがないことも分かっている。ましてや私に脅されてこんなことをしているのだから。

だからこれが彼女との最後になるだろうことも分かっていた。最後だからこそ、徹底的に彼女を堪能しなければ。彼女の体のすみずみまで味わい尽くさなければ。

そんなことを考えていると、下半身の快感が波のように押し寄せてきた。

もう我慢できなくなり、急いで止めるよう言った。彼女と始める前に果ててしまったら、秦璐瑶に軽蔑され、笑い者にされるだろう。

「また何なの?」彼女が顔を上げ、頬を赤らめながら私...