章 32

江心忆は教室の入り口で雲想を引き止め、中に入れないようにした。

「葉詩語、昨日何してたの?」授業をサボって学校に来ず、家に電話しても出ないなんて。

「ちょっと用事があって」雲想はあいまいに答えた。

waitingバーから出た後、彼女は急いで家に帰って服を着替えてから学校に来たのだった。

江心忆の視線がさらに怪しくなり、微かなアルコールの匂いを嗅ぎ取ったようだ。「お酒飲んだの?」

雲想「……」

言えば言うほど墓穴を掘るだけ。彼女は黙っていることにした。

「葉詩語、やるじゃない」江心忆は眉を吊り上げ、胸の前で腕を組んだ。「夏君辰のこと好きじゃないって言ってたくせに」

雲想は訳が分からず、何の関係が...