章 125

結局、毛悦悦は行くことになった。彼女は音痴だが場を盛り上げる才能があり、お酒も飲める。何より彼女は美しく、大胆な性格だった。

王海平も金を惜しまず、T市でも高級と言われるKTVを選んだ。

彼の言葉によれば、ここには金持ちも多く来るので、運が良ければ裕福な友人ができて、ビジネスにもプラスになるかもしれない。

毛悦悦は彼が車を取りに行っている間に、こっそり云想たちに話した。「社長の話は聞き流しておいて。あの守銭奴がこんなに金を使うのは、あのお客さんがお金持ちのバカだからよ。カラオケ好きで、特に『燃夜』でしか歌わないの。社長はその人を掴むために血の出る思いで金使ってるのよ」

燃夜はT市のKT...