章 55

「向易はそう言いながら、細い糸を丁寧に林讓の乳首に巻き付けていく。一周、また一周、さらにもう一周。巻き終えると軽く引っ張った。林讓は痛みに息を呑んだ。

続いて林讓は乳首が引っ張られる痛みを感じた。細い糸の反対側には小さな水の入った瓶が吊るされている。林讓は苦悶の表情を浮かべた。乳首がもぎ取られそうな痛みに、彼は叫んだ。「やめて……痛い、外して……痛いよ……」

「そんな体で痛いわけがないだろう?」向易は意地悪く笑いながらローターとバイブのスイッチを入れた。ブーンという振動音が響き、林讓は一瞬にして快楽と苦痛の渦に飲み込まれた。

「やめて……あぁっ……」林讓の体は恥ずかしいことに快感を覚えていたが...