章 604

部屋に入ると、全身がべたべたしているように感じた。大量の汗をかいたかのようだったが、見てみると体に汗は見当たらない。かいた汗はすでに乾いていたようだ。

服を脱ぎ捨て、浴場に入って体を洗い始めた。

今はまだ午前中で、浴場は開放されていないから、誰かが入ってくる心配はない。

思い切り体を洗った。今日は体に泥が特に多く付いているように感じ、タオルで擦ると黒いものが出てきた。

思わず少し戸惑った。昨夜も風呂に入ったばかりなのに、どうしてこんなに泥があるのだろう。

風呂を終えると、体がすっきりとして、まるで別の体に生まれ変わったような、自分の年齢にふさわしい体のような気分になった。

そう思うと、...