章 184

「これは功績と言えるな、後で何か報酬をもらえれば会費より多くなるだろう」そう思っていたところに、ちょうど派出所から彼に電話がかかってきた。

俺は興奮して電話に出た。当然、報奨金を受け取るよう通知されるものだと思っていたが、相手は意外にも、俺がグループに入るために会費を支払ったことは間違いだったと告げてきた。

さらに、入ってすぐに通報したわけではないという点も含めて、功績として認められても、総合的に見てこの二点から、報奨金は支給できないとのことだった。

俺はむっとしながら電話を切り、小声で呟いた。「金を出したくないなら出さなければいいのに、わざわざ電話で説明する必要あるのかよ。どうせ金は出さ...