章 969

しばらくして、その見知らぬ男がふたたび携帯の画面に現れた。

男の手にはいくつかのクリップが握られており、それぞれの金属製のクリップには銀色の鈴が付いているのが見えた。紐に吊るされたその鈴は小さくなく、卵ほどの大きさがある。

金属質感から判断すると、かなりの重さがありそうだ。

男が妻の側に来ると、しゃがみ込んで二つのクリップを取り出し、震える妻の突起した丸みの先端にそれぞれ挟んだ。挟まれた瞬間、妻は苦しそうに、まるで電気が走ったかのように眉をしかめて数回うめいた。

その声は痛みなのか、それとも痺れるような感覚なのか、あるいはその両方なのか判断できなかった。

それが済むと、男は手を離し、妻の突起し...