章 961

部屋の空気は極度に気まずくなっていた。妻は何かを察したのか、もうこれ以上求めることはなく、ただ口を開いたり閉じたりしながら何を言えばいいのか分からないといった様子だった。

長い沈黙の後、妻は乱れた服を整え、最後には洗面所で身支度を整えてくると言って立ち上がった。

妻がリビングから出て行くと、私一人が残された。適当に拭き取って物を戻しながら、ソファに散らばった大量の大人のおもちゃが、やけに目に付いた。

私は妻が他の男に弄ばれることを望み、私の前でまるで淫らな女のように振る舞うことで、強い刺激を得たいと思っていた。

だが今日、妻があの男と私に隠れて関係を持っていたことを知った時、私の心は完...