章 936

毎回の出入りも、彼は私の妻に独特の感触を味わわせようと懸命だった。

「あっ、あっ、んっ」

男の小刻みな動きに合わせ、その熱く硬いものがさらに奥深くまで入り込んでいく。

私の妻の喉の奥からは、もう抑えられない官能的な吐息が漏れ、その声はますます甘美になっていった。

声は徐々に大きくなりそうになるが、この隅の席、騒がしい車内では幸いにもかすかに聞こえる程度だった。

もしこの見知らぬ男が一気に最奥まで突き入れたら、妻は声を押し殺せず叫び声を上げてしまうかもしれないと恐れていた。

やがて、見知らぬ男の下腹部が結合部に到達し、妻の丸い尻と男の腰がついに触れ合うようになった。

その密着した瞬間、妻は初めて...