章 853

夜、妻と寝床に横たわっているとき、私は彼女の柔らかくしなやかな腰と丸みを帯びたヒップを撫でながら、今夜なぜこんなに様子がおかしいのかと再び尋ねた。すでに何度も聞いていたが、妻はその度に慌てた表情を浮かべ、恥ずかしそうに黙り込んでいた。

もう一度問いかけると、背を向けた妻の成熟した艶やかな曲線が浮かび上がり、彼女の声は異様に震えていた。ようやく口を開いた妻は「あなた、今夜帰りに…私、電車の中で男の人に…強姦されたの」と告げた。

その一言で睡魔は一気に吹き飛び、私はベッドの上に跳ね起きた。

衝撃で全身が強張り、言葉にできない感情が胸の内を駆け巡る。私はただ妻をじっと見つめていた。

妻はまだ...