章 848

しばらく考えた後、怠け者の私は結局諦めることにした。どうせ同じマンションだし、いつかまた会うだろうし、今は特に目的もないから、出歩いたところで誰にも会えないだろう。

そう思いながら、ソファにもたれてスマホをいじっていると、うとうとし始めてしまった。

まさに眠りに落ちそうになった瞬間、突然電話が鳴り、私は飛び起きた。

テーブルからスマホを取り、画面を見ると少し変わった着信だった。知らない番号なのに、表示されている場所は私の実家のある地域だ。

特に迷うこともなく電話に出た。

「もしもし?小毅かい?私よ、あなたの叔母さん、浩子と鹏鹏のお母さんだよ。この電話番号もあなたのお母さんから聞いたの...