章 81

「信じてますよ、義兄さんの実力なら、絶対に私を目的地まで連れて行ってくれるはずですよね?」

義妹は茶目っ気たっぷりに細い指先を伸ばし、私の天賦の部分を軽く触れてきた。

深く息を吸い込む。今日はどんなに言い訳をしても、この状況をすぐに収拾できる見込みはない。しかも今の私の天賦はほとんど爆発寸前で、まったく手の施しようがなかった。

仕方なく隣の妻に助けを求めるしかない。「ねえ、見てよ...あなたの妹が今どうやって俺をいじめてるか。目的地についたら、絶対助けてくれよ」と困り果てた表情で言った。

妻は私がここまで追い詰められている姿を初めて見て、少し可哀想そうにしながらも、思わず吹き出した。

「あはは...